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第42回業界新聞担当コラム;総勢33名小さなパワーに圧倒されながらも…。

「子どもたちの話し合いをうまく方向付けられるようにし、価値ある体験になるようにしていきます。」

香川大学教育学部附属高松小学校 独自の取り組み「縦割り創造教育」の一環で今年度、2年赤組 篠原先生のクラスは3Dプリンタに白羽の矢を立てました。

これは ”カガワ3Dプリンタファクトリー × 香川大学教育学部附属高松小学校 ” のプロジェクトで、7月に続き今月11日の水曜日にファクトリーの講師として再び招かれました。

授業日間近までファクトリーメンバーと篠原先生それぞれ密にリモートやメールでの打ち合わせを重ね、冒頭の熱意に応えるべく我々メンバーも、子供たちの為に手を尽くし何か地域貢献できればとの想いで取り組んでいる案件です。

当日は、朝8時40分から昼食を挟んでの午後3時まで丸一日の「縦割り創造教育」で2年赤組教室にはメンバーの松さんと私が、

そして、大画面越しに都内からは4名がリモートで参加です。

まずは子供たちの興味を引くため、ジュエリーのバーチャル試着体験から始め、ジュエリーメイキングにおける3Dプリンタの役割、そして3Dプリンタの製作動画でデジタルメイキングを学び、その3Dプリンタで出力した指輪の原型を各自にプレゼントすると歓喜の渦が教室いっぱいに広がり 掴みは上々でした。

午後からはパソコンのある教室へと移動し3Dモデリングの実践です。

前回の7月から続いているので思い思いのイメージを3Dに作りあげるのは既にお手の物ですが、さらに精度を上げようと生徒一人一人がリモートで入っているメンバーに相談したり、疑問やつまずきを解決しようと「熱量」が伝わってきたひと時でした。

篠原先生も、「オンラインは地理を超える良さをが有り、また、教室にきて関わって下さると子供たちにとって この上ない意欲付けになりました。」とプロジェクトの意義を実感しておられました。

今年度よりプログラミングが教育現場でも開始されるはずでしたが遅々として進まず、また時短や休校の背景に現教員のしわ寄せの実態も感じとれました。

現にプログラミングそのものを教えるのではなく、プログラミング的思考で物事を考えるにとどまっている感じです。

デジタルネイティブと呼ばれる子供たちに接し教える立場となった今、彼らはデジタルに対し壁はなく親しみを持って積極的に触れようとしています。

ほっておいても吸収してしまう世代と我々とではまるで違う星からやってきたようで、特別な勉強ではなくむしろゲーム感覚の科目でいうなら音楽や体育の感受性レベルのようです。

 

総勢33名小さなパワーに圧倒されながらも、この授業を通してデジタルモノづくりに触れ、バーチャルの世界を体験させてあげられたことは記憶に刻まれることと思います。

また、これがきっかけで将来デジタル3Dクリエーターの世界に興味を持ったり、今後の「縦割り創造教育」の意欲付けになればカガワ3Dプリンタファクトリーの活動も今の時代への役割をいただけたと思えることが出来そうです。



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(※業界新聞社;香川県坂出市駒止町2丁目5番43号/TEL・Fax;0877-46-5384/編集発行人;長谷川 修一)

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